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第2節 今後の政策的対応

 

1. 課題・問題点

 

(1) 中央志向とUターン
東京圏(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)には、現在わが国の全人口の4分の1を超える数の人口が集中している。全国面積の僅か3.6%に過ぎないこの地域に、全人口の25%を超える人口が集中しているわけである。
これは、この地域が戦前から戦後にかけて政治、経済、学術、文化等の点で中心的役割を果して来たことによる。即ち、ビジネスチャンスや就業の機会などの経済的魅力、多くの大学や研究機関が集まる学術的魅力、マスメディアの発達やファッション、音楽、演劇などの文化的魅力などが、この地域への人口の集中をもたらして来た。既に見てきたように、昭和30年代の高度経済成長期にはこの圏域に毎年30万人を超する人口の増加を見たわけである。

 

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